「インスタを伸ばしたいけれど、画像投稿とリール動画、どっちを頑張ればいいの?」

自治体のSNSセミナーや企業さまとのご相談の場で、私たちが最もよくいただく質問のひとつです。

 

結論からお伝えすると、2026年現在、「画像とリールのどちらが正解か」は一律には決まりません。フォロワー数・目標・予算・社内リソースの4つで、選ぶべき道が変わります。

 

本記事では、約26万フォロワーの観光メディア「オトナ旅」を7〜8年運営してきた株式会社OTONA 代表・大平の実体験をもとに、フェーズ別・予算別に「画像かリールか」を判断する考え方を解説します。

※本記事は、大平が配信している音声番組「地方から考察ラジオ」の内容を、読みやすく再構成したものです。

目次

結論:インスタ運用を成功させるための画像とリールの選び方早見表【2026年版】

画像とリールどっちを選ぶかの状況別早見表(2026年版)

まずは全体像です。自社がどこに当てはまるかを確認してください。

状況 おすすめの主力 理由
フォロワー数十〜数百人/予算なし・自力運用 リール動画一択 フォロワー外に届く手段が、リールで一発当てる以外にほぼない
競合と比べてフォロワーが十分にいる 画像投稿が主力でも伸びる 初期リーチ→いいね・保存→新規ユーザーへ拡散、という流れが安定して起きる
予算がある 画像+タイアップ/広告 費用をかけて新規ユーザーとの接点に投資できる
地域密着の店舗(飲食店・居酒屋など) 画像で十分 大きく伸ばすより「調べられた時の受け皿」としての役割が大きい

 

ポイントは、「どちらが伸びるか」ではなく「自社の今の状況で、どちらなら勝てるか」で選ぶことです。

以下で、そう考える理由を順に解説します。

2026年のInstagramは「フォロワー数以上に見られる」のが難しい

2026年のInstagramはフォロワー数以上に見られるのが難しい時代

大前提として押さえておきたいのが、今のInstagramは、リールでも画像でも、閲覧数をフォロワー数以上に出し続けるのが難しい競争環境になっているという点です。

 

国内のユーザーは数千万人規模(7,000万人以上とも言われます)に達し、企業アカウントもインフルエンサーも当たり前に発信しています。

発信者が増え、制作にかけるコストも上がり、リールの面に並ぶ動画の数は膨大です。周りのコンテンツのクオリティも非常に高くなっています。

 

その結果、「始めたのに伸びない」が、いまや当たり前の状態になっています。

時間・お金・人手という自社のリソースを正しく把握し、それに合った戦略を取らなければ、努力が数字に結びつきにくいのです。

実データで見る「画像」と「リール」のインスタの今の伸び方

約26万フォロワーのオトナ旅で見るリール動画と画像投稿の伸び方の違い

私たちが運営する観光系アカウント「オトナ旅」(約26万フォロワー)での、現在の傾向をご紹介します。

リール動画:一発の爆発力はあるが、安定しない

リールは、一度跳ねると画像とは比べものにならない再生回数が出ます。

しかし、それを安定して出し続けられるかというと、かなり難しいのが実情です。

 

リールが登場した初期は、旅行先で撮った動画をストーリーズ感覚で載せるだけで数十万再生を獲得できる時代がありました。

ところが現在は、フォロワーが多いアカウントでも平均再生数は4〜5万回程度に落ち着くようになっています。

コンテンツ力の影響もありますが、推移を見ると、参入者の増加による競争の激化が最も大きな要因だと考えています。

画像投稿:フォロワーがいれば安定して伸びる

一方で、フォロワーがいるアカウントでは画像投稿でもフィードにしっかり表示されます。

初期リーチが取れる → いいね・保存などのアクションが集まる → まだフォローしていない新規ユーザーにも届く。

この流れが起きるため、オトナ旅では安定的に高い数字を出しているのは画像投稿です。

【フォロワー数別】画像とリールの選び方

フォロワー数別の選び方:数十〜数百人はリール動画一択、競合より多ければ画像投稿でも伸びる

フォロワーが少ない(数十〜数百人)なら、リール動画一択

アカウントを立ち上げたばかりで、費用をかけずに自力で運用するのであれば、リール動画一択です。

 

画像投稿が伸びているのは、ある程度フォロワーがいるアカウントの傾向です。

フォロワーがいるから、良い画像を作ればリアクションが取れて広がっていきます。

初期フォロワーがいない状態で画像だけで伸ばすのは難しいでしょう。

 

正直に言えば、今はリールで数万〜数十万再生を狙って当てないと、フォロワーが増えないのが現実です。

そして、レベルの高い周囲のコンテンツに打ち勝つ動画を自力で作る以外に、なかなか方法がありません。

競合よりフォロワーが多いなら、画像投稿でも伸びる

競合と比べてもフォロワーが十分にいる場合は、画像投稿を主力にしても伸びる可能性があります。安定した数字を積み上げながら、リールで「一発」を狙う組み合わせも有効です。

【予算・リソース別】インスタ運用における画像とリールの選び方

予算・リソース別の選び方:予算があれば画像×タイアップや広告、地域密着は画像で受け皿、個人は量×質のリール

予算があるなら「画像+タイアップ・広告」も選択肢

予算があれば話は変わります。画像投稿を軸にしつつ、インフルエンサーとのタイアップ投稿や広告で、費用をかけて新規ユーザーとの接点を取りにいく戦略が取れます。

自力でリールを当て続けるよりも、再現性の高い伸ばし方になりえます。

地域密着の店舗なら、画像で「受け皿」をつくれば十分

居酒屋や飲食店など、地域の方にフォローしてもらうことが目的なら、画像投稿で十分です。

 

今は「Instagramで知った」だけでなく、「友達から聞いてインスタで調べた」「ニュースで見てインスタで調べた」という流れもよくあります。

大きく伸ばすより、調べに来た人の受け皿として機能させるという考え方です。

地域で1,000〜2,000人にフォローされていれば十分、というビジネスなら、画像一択と言ってよいでしょう。

個人でインフルエンサーを目指すなら「量×質」のリール

以前は、リールを大量に作り続けて「数で当てる」のが勝ちパターンでした。しかし今は、フォロワーがいない段階のショート動画は、最初は数百回再生されれば良いほうです。

 

その数百回で、平均視聴維持率やスキップ率が平均を上回って初めて、再生数が伸びていく仕組みです。

行動量だけでは勝てず、質の担保が前提の市場になっています。

「伸びる動画とは何か」を研究しながら作り込む姿勢が欠かせません。

見落としがちな判断軸:その投稿を「1年続けられるか」

見落としがちな判断軸:その投稿を1年続けられるか

流行っているフォーマットに乗ることは、基本的には勝ち筋です。ただし、それを続けられるかどうかも同じくらい重要です。

 

オトナ旅を立ち上げて7〜8年が経ちますが、うまくいった理由を本質的に振り返ると、最も影響が大きかったのは「継続し続けたこと」でした。逆に、周りを見ても、うまくいかなかったアカウントの多くは「数字が伸びないからやめてしまった」ケースです。

企業アカウントが止まってしまうよくあるパターン

企業でも、最初は「月4投稿がんばります」と意気込んで始めたものの、思ったほど数字が取れずにモチベーションが下がり、更新が止まってしまうアカウントは少なくありません。

「月12本のリール」は社内チェックが重い

外注する場合も注意が必要です。「月12本の投稿を作ります」という提案は魅力的に見えます。ところがリール動画は、著作権・肖像権など確認すべき要素が非常に多いのです。

 

大きな企業ほど、45秒の動画を1本ずつ見ながら問題がないかをチェックする必要があります。それが月12本となると、かなりの工数です。数字が伸びていれば確認のモチベーションも保てますが、伸びていないコンテンツの確認に毎月これだけの時間をかけ続けるのは、現実的には難しいでしょう。

 

だからこそ、初期のモチベーションだけで「画像でいこう」「リールでいこう」と決めると、判断を誤りやすいのです。

画像かリールかを決める4ステップ

画像かリールかを決める4ステップ:現状把握・目標設定・予算とリソース確認・継続できる形を選ぶ

ここまでの内容を、実際に判断するための手順に落とし込みます。

  1. 現状を把握する:自社アカウントのフォロワーは、競合と比べて多いか少ないか。少なければリール寄り、十分にいれば画像でも伸びる可能性がある。
  2. 目標を決める:「どれくらいの数字を、いつまでに」目指すのか。地域の受け皿で十分なのか、大きく伸ばしたいのか。
  3. 使える予算・リソースを確認する:タイアップや広告に費用をかけられるか。投稿の制作・社内チェックにどれだけの工数を割けるか。
  4. 継続できる形を選ぶ:1〜2ヶ月で結果が出るものではない前提で、1年続けられる本数・フォーマットに落とし込む。

 

オトナ旅を立ち上げた7〜8年前は、毎日画像を投稿していれば伸びる時代でした。「行動量が命」が本当に勝ち筋だったのです。今はまったく違います。目的・目標、競合、自社のリソース、現実的に出せるコンテンツ量を踏まえて戦略を立てる、Webマーケティングと同じ考え方が求められています。

よくある質問

画像とリールに関するよくある質問

Q. インスタを伸ばすなら、画像とリールどっちがいいですか?

A. フォロワーが少なく予算もない段階ならリール動画、競合と比べてフォロワーが十分にいるなら画像投稿でも伸びます。予算があれば画像+タイアップ・広告、地域密着の店舗なら画像だけでも十分です。フォロワー数・目標・予算・リソースの4つで判断しましょう。

Q. フォロワー0から始める場合、画像投稿だけで伸ばせますか?

A. 2026年現在は難しいと考えています。画像投稿が伸びるのは、初期リーチを取れるだけのフォロワーがいるアカウントの傾向です。予算をかけずにゼロから伸ばすなら、リール動画で数万〜数十万再生を狙うのが現実的です。

Q. リール動画はたくさん投稿すれば伸びますか?

A. 量だけでは伸びにくくなっています。フォロワーがいない段階では最初は数百回再生程度で、その中で平均視聴維持率やスキップ率が平均を上回って初めて再生が広がります。量と質の両立が前提です。

Q. 飲食店や地域の店舗もリールをやるべきですか?

A. 必須ではありません。地域の方に1,000〜2,000人ほどフォローされていれば十分という場合は、画像投稿で「調べに来た人の受け皿」をつくる路線が有効です。

Q. 運用代行に「月12本のリール」を頼むのはおすすめですか?

A. 本数だけで判断しないことをおすすめします。リールは著作権・肖像権など確認項目が多く、社内チェックの工数が大きくなります。自社で確認し続けられる本数か、目標に対して本当に必要な本数かを先に検討しましょう。

まとめ:画像かリールかは「現状の正しい認識」で決まる

画像かリールかの決め手は現状の正しい認識

Instagramの競争環境は年々激しくなり、「とにかく行動量でなんとかする」だけでは伸びにくい時代になりました。

 

これからインスタを始める方も、今やっていてうまくいっていない方も、自社が使えるリソース・競合・目標を分析し、現状を正しく認識したうえで、どの路線で行くかを決める。これが、画像とリールのどちらを選ぶにしても、最も大切なポイントです。

 

株式会社OTONAでは、合計71.9万人のフォロワーを持つ自社メディア運営で得たノウハウをもとに、現状分析から戦略設計・運用までご支援しています。「自社の場合は画像とリールどちらで行くべきか」を一緒に整理したい方は、お気軽にご相談ください。

 

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著者情報

大平 友明
TOMOAKI OHIRA 大平 友明 代表取締役

株式会社OTONA代表。2016年にFringe81株式会社(現Unipos株式会社)入社後、西日本支社の立ち上げや子会社FringeWestの取締役、代表取締役を歴任。2020年退社後、2021年に株式会社OTONAを創業。旅行Instagramメディア「オトナ旅」を26万フォロワー規模に成長させ、多数の企業や自治体へのSNSマーケティング支援・講演実績を持つ。関与したInstagramアカウントの合計フォロワーは47万人を超える。