「Instagramの運用代行に毎月コストを払い続けているが、ノウハウが社内に残らない

「そろそろ自分たちで運用(内製化)したいけれど、何から始めればいいか分からない

——そんな悩みを持つ企業が増えています。

 

この記事では、累計71.9万フォロワー以上のアカウント運用に関わってきた弊社(株式会社OTONA)が、インスタ運用の内製化について、「そもそも内製化とは何か」から、メリット・デメリット、自社が内製化に向いているかの判断基準、そして失敗しない進め方(6ステップ)までを、実際に内製化に成功した企業の事例——運用代行から内製化してInstagram経由で月商646万円を達成したシーガル様や、フォロワー10.8万人超のコープさっぽろ様——とあわせて、網羅的に解説します。

 

結論を先にお伝えすると、内製化の成否を分けるのは「気合い」でも「ツール」でもなく、段階的に、正しい順序で進められるかです。

丸投げでも丸抱えでもない第三の選択肢「ハーフ内製」も紹介しながら、自社に合った進め方が見つかる内容にしています。

目次

インスタ運用の「内製化」とは?運用代行との違い

インスタ運用の内製化と運用代行の違いを説明するセクション見出し画像

Instagram運用の内製化とは、アカウントの戦略設計・投稿制作・分析改善までを、外部に頼らず自社の社員で完結できる状態にすることです。

対して運用代行は、これらを外部の専門会社に委託する形態を指します。

 

それぞれに一長一短があり、「どちらが正解」というものではありません。まずは違いを整理しましょう。

観点 内製化(自社運用) 運用代行(外注) ハーフ内製(伴走)
月額コスト 低(人件費中心) 高(数十万円規模)
ノウハウの社内蓄積 ◎ 残る × 残りにくい ◎ 残る
立ち上げの難易度 高い(0から自走) 低い(丸投げ可) 低い(プロが伴走)
スピード・機動力 ◎ 自社判断で即対応 △ 都度やり取り
向いている企業 判断できる人材がいる まず成果を最優先したい 内製したいが自信がない

第三の選択肢「ハーフ内製」とは

「代行か、自社か」の二択で悩む企業は少なくありません。

しかし実際には、戦略設計や改善判断はプロが伴走し、日々の運用は自社が担う「ハーフ内製」という中間の形があります。
丸投げでも丸抱えでもないため、成果を出しながら、段階的に完全内製へ移行できるのが特徴です。

本記事で紹介する事例も、この形から自走にたどり着いています。

なぜ今、インスタ運用の内製化が増えているのか

インスタ運用の内製化が増えている4つの理由を紹介するセクション見出し画像

内製化を検討する企業が増えている背景には、大きく4つの理由があります。

①運用代行コストの負担

Instagram運用を外注すると、月額で数十万円規模のコストが毎月かかり続けるのが一般的です。「成果は出ているが、この費用を社内に回せないか」と考える企業が増えています。

代行の費用感については、以下の「Instagram運用代行の費用相場」の記事もあわせてご覧ください。

②慢性的な人手不足

専任のSNS担当者を採用・育成する余裕がない企業は多く、「限られた人数でどう回すか」が課題になっています。

③ノウハウを社内に残したい

外注では成果が出てもノウハウが社内に蓄積されにくく、担当者の異動・退職で運用が止まる“属人化”のリスクもあります。

自社に運用力を残したいというニーズが内製化を後押ししています。

④AIの進化で「作業」が楽になった

生成AIの登場で、キャプション作成・画像のたたき台・分析などの「作業」を効率化できるようになり、少人数でも運用しやすくなりました。

ただしAIは作業を減らす道具であり、戦略や独自性は人が設計する必要があります。AI活用の詳細は「AIでInstagram運用は内製化できる?」の記事で解説しています。

インスタ運用を内製化する5つのメリット

インスタ運用を内製化する5つのメリットを紹介する見出し画像

インスタ運用を内製化するメリットは次の5つです。

  1. コストの最適化
    →代行費用を圧縮し、浮いた予算を広告や商品開発に回せる
  2. ノウハウが社内に蓄積される
    →スキルが会社の資産として残り、他チャネルにも応用できる。
  3. スピードと機動力
    →トレンドや社内の出来事に、自社判断で即座に投稿できる。
  4. “中の人”ならではの熱量
    →商品開発の裏話や現場のリアルは、社員にしか語れない。エンゲージメントを高めやすい
  5. 改善サイクルを自社で回せる
    →数値を見て次の一手を自分たちで決められるため、学習が速い

内製化のデメリット・つまずきやすい3つのポイント

インスタ運用の内製化でつまずく3つのデメリットを示す見出し画像

一方で、内製化には注意すべき落とし穴もあります。正直にお伝えします。

  1. 属人化のリスク
    →運用が特定の担当者に依存すると、その人の異動・退職で止まる。マニュアル化や判断基準の共有で仕組み化しておくことが不可欠です。
  2. 工数・リソース不足
    →投稿制作・分析・コメント対応は想像以上に時間がかかります。「本来業務の片手間」で任せると、質が落ちて続かなくなります
  3. 成果が出るまで伸び悩む
    →立ち上げ期は数字が動きにくく、判断軸がないまま我流で進めると停滞しがちです。

 

これらは、後述する「進め方」と「成功のコツ」で回避できます

なお、「内製化はやっぱり難しい」と感じる理由と、その乗り越え方(ハーフ内製)は「Instagram運用の内製化は難しい?失敗しない『ハーフ内製』とは」で詳しく解説しています。

 

自社は内製化すべき?向いている企業・向かない企業【チェックリスト】

内製化に向いている企業を判定するチェックリストの見出し画像

内製化は万能ではありません。自社に合うかを見極めましょう。

内製化に向いている企業

  • 社内に、マーケティングの判断ができる人(または育てる意志のある人)がいる
  • 商品・サービスに独自の魅力やストーリーがある
  • 中長期でSNSを自社の資産にしたい

内製化が時期尚早な企業

  • 担当者を置く余裕が全くなく、片手間になる
  • とにかく早く成果だけがほしい(まずは代行が向く)
  • Instagramを純粋な「広告枠」として割り切って運用したい

内製化セルフ診断チェックリスト

次のうち、いくつ当てはまりますか?

運用の目的(集客/採用/ブランディング)が明確だ
追うべきKPIを1つ決められる
週に数時間、運用にあてる人を確保できる
自社の「勝ち筋(誰に何を届けて勝つか)」を言葉にできる
投稿のネタになる現場・商品・人がいる
数字を見て改善する習慣がある(or つくれる)
属人化を防ぐ仕組み(共有・記録)をつくれる
すぐに完璧を求めず、段階的に進められる

▼チェックリストの結果を確認してみましょう

✔︎ 6つ以上なら、内製化に踏み出せる状態です。

✔︎ 3〜5個なら、プロの伴走(ハーフ内製)で判断軸を補いながら進めるのがおすすめ。

✔︎ 2個以下なら、まずは代行で成果を出しつつ体制を整える段階です。

現状のアカウント診断つきで内製化の進め方を無料提案するOTONAの相談バナー

インスタ運用を内製化する進め方【6ステップ】

インスタ運用を内製化する6つのステップを矢印でつないだフロー図

内製化は、いきなり全部を自社でやろうとすると失敗します。次の順序で段階的に進めるのが成功の近道です。

▶︎インスタ運用を内製化する進め方(6ステップ)

  1. 目的とKPIを設計する
  2. 勝ち筋を言語化する
  3. 体制と役割を設計する
  4. 運用フローを構築する(AIを活用)
  5. 分析・改善を回す
  6. 自走化する

ポイントは、STEP②の「勝ち筋の言語化」を飛ばさないこと。ここが曖昧なままだと、AIも人も”平均的な発信”しかできず、成果が出ません。

①目的とKPIを設計する

何のために運用するのか(集客/採用など)を決め、追う数値を1つに絞る

<例>
「岡山で採用エントリーを増やす」が目的なら、KPIはプロフィールアクセス数や応募数に絞る。

②勝ち筋を言語化する

競合ひしめく中で「誰に・何を届けて勝つか」を定義する。これがすべての投稿とAI活用の土台になります。

<例>
シーガル様は「30代後半以降の女性」にターゲットを絞り、リールで勝負すると決めた。

③体制と役割を設計する

誰が企画・制作・確認・分析を担うかを決める。1人に集中させず、最低限の分担で属人化を防ぐ

<例>
企画は担当者、撮影は現場スタッフ、最終確認は責任者、と分担して属人化を避ける。

④運用フローを構築する(AIを活用)

投稿制作・画像・分析のどこにAIを使うかを設計し、定型化する。ツール選定はAI活用の記事も参考に。

<例>
キャプションのたたき台はChatGPT、画像はCanva、数値集計はスプレッドシート、と役割を固定する。

⑤分析・改善を回す

インサイトを見て、伸びた/伸びなかった理由を言語化し、次の投稿に反映する。

<例>
保存数が伸びた投稿の共通点を洗い出し、次回の構成に必ず1つ取り入れる。

⑥自走化する

判断基準が社内に定着したら、外部の関与を減らし、レビュー体制だけ残して自走へ移する。

<例>
GLホーム様は伴走期間で判断軸を身につけ、支援終了後に自社運用で1万フォロワーを達成した。

内製化を成功させる3つのコツ

コツを解説! インスタ運用の内製化を成功させる3つのコツを紹介する見出し画像

内製化の手順を知った後は、成功のコツについても見ていきましょう。以下3つのポイントに分けてご紹介します。

①仕組み化で属人化を防ぐ

マニュアル・投稿テンプレート・定例レビューを用意し、「担当者が代わっても回る」状態をつくります。

これが内製化を長続きさせる最大のコツです。

②AIで工数を圧縮する

キャプションのたたき台、画像素材、分析の整理はAIに任せて時間を生み出します。ただし、最終的な”判断”は人が行うのが前提です。

③プロ伴走「ハーフ内製」で判断軸を移植する

「判断軸がまだ社内にない」段階では、プロが伴走しながら改善判断をチームにインストールしていくハーフ内製が有効です。

成果を出しながら、無理なく自走に近づけます。実際に後述の3社も、この形から自社運用へ移行しています

運用代行から内製へ切り替えるには

運用代行から内製化へ切り替える手順の見出し画像

すでに代行を使っている場合は、いきなり契約を切るのではなく、代行と自社運用をしばらく並行させるのが安全です。

 

代行が担っている業務を洗い出し、

①ドキュメント化して引き継ぐ→②一部を自社で試す→③問題なければ移管

という順で進めると、成果を落とさずに切り替えられます。

 

属人化を防ぐ引き継ぎのコツは、あわせて「運用代行でよくある失敗」の記事も参考にしてください。

内製化でよくある失敗と回避策

インスタ運用の内製化でよくある4つの失敗と回避策を示す見出し画像

  • 片手間運用で失速する
    → 最低限の工数と担当を確保し、投稿本数より継続を優先する。
  • 担当者依存(属人化)
    → 記録・共有・テンプレート化で仕組みにする。
  • KPI未設定でブレる
    → 追う数値を1つに絞り、毎月振り返る。
  • 分析が改善に繋がらない
    → 「なぜ伸びた/伸びなかったか」を言語化し、次の投稿に必ず1つ反映する。

【事例】内製化に成功した企業

インスタ運用の内製化に成功した企業3社の事例を紹介する見出し画像

「段階的に、判断軸を持って進める」内製化がどんな成果を生むのか。
OTONAが支援し、自社運用(内製)へ移行できた3社の事例を紹介します。

企業 業種 アカウント 内製化終了後の結果
有限会社シーガル様 岡山・雑貨メーカー @seagull_smartphone フォロワー1.8万人、Instagram経由の月商646万円(4ヶ月目には売上226万円を突破)を達成
生活協同組合コープさっぽろ様 生活協同組合 @chocotto__kurashi フォロワー10.8万人超まで成長し、全国の生活協同組合コープのアカウントの中でもトップクラスに
LIXIL住宅研究所 GLホーム様 注文住宅 @gl_home_fc 1万フォロワーを達成

有限会社シーガル様(岡山・雑貨メーカー)|運用代行から内製化へ移行し自走

運用代行から内製化に移行しフォロワー1.8万人・Instagram経由の月商646万円を達成したシーガル様の内製化成功事例

スマホアクセサリーなどを手がけるシーガル様(@seagull_smartphone)は、自社だけの運用では1年間でフォロワー約800人と伸び悩んでいました。

まずOTONAが運用代行として全体戦略の構築・アカウント立ち上げ・コンテンツ制作を担って成果を出し、そのうえで内製化支援へ移行。30代後半以降の女性へのターゲット設定とリール制作を軸に、フォロワー1.8万人、Instagram経由の月商646万円(4ヶ月目には売上226万円を突破)を達成しました。

再生数100万回を超えるリールも生まれ、現在は自社内で運用できる体制を構築しています。

シーガル様の事例の詳細が知りたい方は、以下の記事もご確認ください。

生活協同組合コープさっぽろ様「Cho-co-tto」|運用代行から内製化支援で自社運用へ

立ち上げから内製化支援でフォロワー10.8万人超に成長したコープさっぽろのInstagram内製化成功事例

コープさっぽろ様のInstagram「Cho-co-tto」(@chocotto__kurashi)は、時短ごはんや季節の簡単レシピを軸に、暮らしに溶け込む発信で成長。

OTONAが一気通貫で運用を立ち上げたのち、自社でInstagram運用を継続できるよう内製化を支援しました。

フォロワー10.8万人超まで成長し、全国の生活協同組合コープのアカウントの中でもトップクラスに。エンゲージメントも大幅に向上し、現在はコープさっぽろ様が自社でブランドの魅力を発信できる体制が整っています。

コープさっぽろ様の事例の詳細が知りたい方は、以下の記事もご確認ください。

LIXIL住宅研究所 GLホーム様(注文住宅)|内製化前提の伴走支援で自社運用へ

半年間の伴走支援で判断軸を習得し自走で1万フォロワーを達成したGLホーム様のInstagram内製化事例

海外風デザインの注文住宅を手がけるGLホーム様(@gl_home_fc)には、当初から内製化を前提とした半年間の伴走支援を実施。数値分析・改善施策の立案・コンテンツ企画のノウハウを提供し、自社で運用できる状態を目指しました。

半年の支援期間ではフォロワー1万人の目標に一歩届かなかったものの、その後GLホーム様が自社運用を続け、見事に1万フォロワーを達成伴走で身につけた”判断軸”が、支援終了後の自走につながった好例です。

GLホーム様の事例の詳細が知りたい方は、以下の記事もご確認ください。

いずれも共通するのは、プロの伴走で”判断軸”を社内に移しながら、段階的に自走へ移行した点です。他の事例は実績ページでもご紹介しています。

まとめ|内製化はゴールではなく手段

インスタ運用の内製化のまとめを示す見出し画像

インスタ運用の内製化は、コスト削減とノウハウ蓄積を両立できる有力な選択肢です。ただし成功のカギは、目的とKPIを定め、勝ち筋を言語化し、段階的に進めることそして属人化を仕組みで防ぎ、必要なら「ハーフ内製」でプロの判断軸を借りることです。

内製化はゴールではなく、成果を出し続けるための手段。

自社の状況に合った進め方から、一歩を踏み出しましょう。

よくある質問(FAQ)

インスタ運用の内製化のよくある質問の見出し画像

Q. SNS未経験の担当者でも内製化できますか?

A. 可能です。ただし最初から完璧を目指さず、目的とKPIを絞り、プロの伴走で判断軸を補いながら進めると失敗しにくくなります。

Q. どのくらいの期間で自走できるようになりますか?

A. 体制や商材によりますが、伴走型では数ヶ月〜1年程度で自社運用へ移行する例が多いです(事例のシーガル様・コープさっぽろ様も段階的に自走へ移行)。

Q. すべてを内製化しないといけませんか?

A. いいえ。戦略設計や難しい部分だけプロに残し、日々の運用を自社で担う「ハーフ内製」でも十分に効果があります。

Q. AIを使えば人はいらなくなりますか?

A. AIは作業を効率化しますが、戦略や独自性の判断は人が担う必要があります。詳しくはAI活用の記事をご覧ください。

ご相談・資料ダウンロード

自社が内製化に向いているか、どう進めればいいか——現状のアカウント診断つきで無料でご提案します。

▼内製化について無料で相談する

▼資料をダウンロードする

著者情報

大平 友明
TOMOAKI OHIRA 大平 友明 代表取締役

株式会社OTONA代表。2016年にFringe81株式会社(現Unipos株式会社)入社後、西日本支社の立ち上げや子会社FringeWestの取締役、代表取締役を歴任。2020年退社後、2021年に株式会社OTONAを創業。旅行Instagramメディア「オトナ旅」を26万フォロワー規模に成長させ、多数の企業や自治体へのSNSマーケティング支援・講演実績を持つ。関与したInstagramアカウントの合計フォロワーは47万人を超える。