「Instagramは始めたけど、レシピ投稿だけで終わってしまう…」
「投稿しているのに、フォロワーが伸びない、成果や売上にまったくつながらない…」
そんな悩みを抱える食品メーカーの広報・マーケティング担当者の方へ。
本記事では、Instagramでフォロワー数0から10.8万人超に成長した地方リテール企業アカウントの
運用支援を手がけた株式会社OTONAが、食品業界に特化したInstagram運用の成功ノウハウを、
失敗例・成功事例とともにわかりやすく解説します。
「なんとなく投稿している」から抜け出し、“成果につながる運用”を始めたい方におすすめの内容です。
目次
Instagram運用が食品メーカーに求められる理由3選
Instagramは「おいしそう」を“視覚”で伝えられるSNS。
以下の3つの理由から、食品メーカーにとって今や不可欠なマーケティングチャネルとなっています。
1. 20〜40代の主婦層は「今日の献立」をInstagramで検索する習慣がある
Instagramで「今日の献立」「晩ごはん」などを日常的に検索する行動が主流に。
特に忙しい主婦層が“現実的でおいしそうな献立”を探す傾向が強まっています。
〈出典〉
【LINEリサーチ】スマホで調べものをする際に使うもの1位は「Google」、女性20~30代では「Instagram」が2位に
2. 食品は“視覚訴求”が強く、Instagramとの親和性が高い
盛り付け・色合い・調理過程など、画像やリール動画で直感的に美味しさを伝えられるため、
他のSNSと比べても強い販促力があります。
3. 広告色のない「共感コンテンツ」が購買行動につながりやすい
「真似したい」「わかる」など共感される投稿は、フォロワーの保存率・購入意欲に直結しやすい傾向に。
企業アカウントでも“共感設計”がカギです。
【失敗例から学ぶ】食品メーカーがInstagram運用でよくある落とし穴と改善策
「とりあえず始めてみたけど、続かない」「フォロワーも増えないし、売上にも変化がない」——
そんな声をよく耳にします。
ここでは、食品メーカーが陥りがちなInstagram運用の3つの落とし穴と、その解決策を具体的に解説します。
1. 投稿の目的が曖昧 → 投稿戦略がふわっとしてしまう
よくある例:
×「今日は◯◯のレシピ紹介」→ その投稿が何のための投稿か社内で説明できない
×毎日更新しているのに成果が見えず、担当者のモチベーションが低下
なぜ起きる?
Instagramの運用目的(例:新商品の認知向上/ECの売上拡大/ブランドのファン化)と、
各投稿の目的(例:保存される投稿/クリックを誘導する投稿/親近感を与える投稿)が紐づいていないためです。
改善策:
◯投稿前に「KPI(保存数・いいね数・保存率・いいね率など)を定める」
◯目的に応じて投稿のタイプを使い分ける
認知:シズル感ある商品写真+説明
共感:日常感のある投稿+あるあるネタ
購買:キャンペーン投稿+リンク誘導
◯チーム内で「投稿目的」「狙う指標」「想定読者」を事前共有することで、戦略的なアカウントに進化します
2.世界観はあるが、導線が弱い
よくある例:
×きれいな写真、統一感のあるレイアウト…だけど売上につながっていない
×プロフィールや投稿文に、リンクや行動の誘導がない
なぜ起きる?
「Instagramはブランディング」と割り切り、販促導線を作っていないケースが多いからです。見た人が「で、どうすれば買えるの?」となる設計では、成果にはつながりません。
改善策:
◯プロフィールに ECサイトやレシピサイトへのリンクを明記(リットリンクなどで導線設計)
◯リールや投稿本文の末尾に 「詳細はハイライトから」などの一文を追加
◯ストーリーズでは「リンク付き投稿」や「質問スタンプ」などを使って接点を作る
導線がなければ“見るだけ”で終わる。行動させる仕掛けこそが成果の分かれ道です。
3. 投稿が続かない/担当者が疲弊してしまう
よくある例:
×「毎日何を投稿すればいいか悩む」
×一人で考え、一人で投稿し、疲れてフェードアウト…
なぜ起きる?
戦略設計がなく、毎回ゼロベースで投稿を考えてしまうため。属人化しやすく、結果的に継続できなくなります。
改善策:
◯月ごとに「投稿カレンダー」を作成し、レシピ・紹介・導線・共感などの投稿タイプを分類
◯テンプレート化したフォーマット(画像+キャプション例)を用意する
◯投稿素材は「まとめ撮り」しておくことで、毎回の作業負担を軽減
◯業務設計の中で「撮影担当/編集担当/確認担当」を分担する
“継続できる仕組み”がないと、どんな戦略も実現できません。仕組み化こそ、成果への第一歩です。
基礎的な運用ノウハウがまず知りたい方はこちらの記事がおすすめです
広報担当者が知るべきInstagram活用術知るべき項目一覧と事例まとめ|集客力向上・採用成功の実践ガイド(2025年版)
成果を出している食品メーカーのInstagram運用事例5選
1. ミツカン【@mizkan_official】
✔️時短レシピで「忙しい主婦層」を獲得
✔️自社製品を活用したレシピが多数、自然な販促導線を構築
2. エバラ食品【@ebarafoods】
✔️季節行事(母の日・こどもの日)に合わせたレシピ訴求が人気
✔️「エバラごはん部」でUGC連携、ファンコミュニティ形成
3. キッコーマン【@kikkoman.jp】
✔️料理インフルエンサーとのタイアップでレシピ動画を拡散
✔️料理初心者でも真似しやすいメニュー構成で、「実用性」と「ブランド認知」を同時に実現
4. 永谷園【@nagatanien_jp】
✔️クイズ形式の参加型投稿でエンゲージメント率を向上
✔️UGCを積極的にリポストし、ファンとのつながりを強化
5. やまさのおうち(ヤマサ醤油)【@yms_ouchi】
✔️動画中心の投稿で月間600万再生超えを記録し、高い保存率・再視聴率を実現
✔️「おうちカフェ風」など日常に溶け込む世界観で、生活シーンに寄り添った訴求を展開
売上につながる食品メーカーのInstagramアカウントの共通点3選
「映える投稿はできているのに、売上につながらない…」
そんな課題を抱える企業アカウントは少なくありません。
実は、成果を出している食品メーカーのInstagramアカウントには、“3つの共通点”があります。
投稿の見た目や更新頻度以上に、「売れる仕組み」を意識した設計こそが重要です。
1. 目的別の投稿フォーマットがある
成功しているアカウントは、投稿ごとに“役割”を明確にしています。
たとえば以下のように、ゴールから逆算した投稿内容を構成しています。
・レシピ紹介投稿:商品使用例を紹介して保存・再訪を促す
・共感投稿:「忙しい日に助かった」「あと1品に困った」をストーリー仕立てに
・キャンペーン投稿:新商品発売・モニター募集など、反応を集める導入点に
・導線誘導投稿:コメントでクーポン配布 → DM誘導 → EC購入への設計
▶ 投稿にKPI(保存数、DM数、URLクリックなど)を設定し、「見るだけで終わらせない」導線設計が組まれています。
2. ターゲットに合わせた世界観設計ができている
世界観は「映えるかどうか」だけではありません。
成果を出しているアカウントは、ペルソナの暮らしや感情に寄り添った投稿トーンを設計しています。
・主婦層:「時短・節約・子どもも食べやすい」を軸に、忙しい日常の中で役立つアイデアを共有
・一人暮らし層:「簡単・洗い物少なめ・映える」をテーマに、日常に彩りを加えるメニューを提案
・健康志向層:糖質オフ・グルテンフリー・野菜中心など、栄養視点のレシピを組み込む
▶ 世界観は“見た目の統一”ではなく、「ユーザーに寄り添う視点」の設計がカギです。
3. “見る→保存→購入”までの導線が明確
投稿はゴールではなく、あくまでユーザーの行動を起こすきっかけ。
成果を出すアカウントには、必ず明確な「次のアクション」が組み込まれています。
・プロフィールリンクの設計:複数リンクをまとめたリットリンクやURLリダイレクトを活用
・ハイライト整理:「人気レシピ」「初めての方へ」「購入方法」などで導線を明文化
・DM自動返信の活用:投稿にコメント→自動DMでクーポン・購入ページ案内
・ストーリーズ活用:アンケート、カウントダウン、リンク付き投稿で参加を促す
▶ 「買ってもらう」には、興味を持った直後に“行動できる仕組み”を用意しておくことが必須です。
食品メーカーがInstagram運用会社を選ぶ際の3つのポイント
見た目だけのアカウント作りや、フォロワー数だけを増やす運用では、売上にはつながりません。
ここでは、食品メーカーがInstagram運用会社を選ぶ際にチェックすべき3つのポイントを解説します。
1. 実績と成果指標を明示しているか
「投稿頻度」の提示だけでは、十分ではありません。
成果につながる支援をしている会社は、定量的な指標と実績を開示しています。
・フォロワー数に加えて、「保存率」「いいね率」「売上の増加」などKPIベースの支援実績
・クライアントごとに投稿内容と成果の因果関係を説明できるノウハウ
・事例ページに、成果データや運用の工夫点までしっかり記載されているか
▶ 「数字で語れるかどうか」=信頼できる運用会社かどうかの判断基準です。
2. 食品業界に特化したノウハウがあるか(レシピ・写真・ターゲット理解)
食品メーカーのInstagramは、単に“おしゃれな投稿”では勝てません。
ターゲット理解、視覚訴求、レシピ設計など、業界特有の知見が求められます。
チェックすべき視点は以下:
✔️レシピ構成力:栄養バランス・時短・コスト感など、ターゲット視点のメニュー設計ができているか
✔️ビジュアル表現力:湯気や断面、器の選び方など“おいしそう”を引き出す撮影ノウハウ
✔️ターゲット理解:主婦層・一人暮らし層など、生活背景に合わせた企画ができているか
▶ 撮影・投稿・キャンペーン設計まで、食品業界に精通しているかどうかは、成果を左右する大きな差になります。
3.「丸投げ運用」ではなく、運用の内製化支援もできるか
外部に運用を任せきるだけでは、社内にノウハウが残らず、いずれ限界が来ます。
成果を出す運用会社は、運用代行だけでなく、内製化に向けた仕組みづくりも支援してくれます。
・投稿企画の出し方・フォーマット化・チェックフローなど、“社内で回せる仕組み”まで設計
・分析レポートを通じて、効果検証の視点も共有
・将来的に自社での運用に切り替えられるよう、段階的なサポート体制を整えている
▶ 単なる「作業代行」ではなく、戦略と仕組みを提供できるかがポイントです。
【事例紹介】OTONAの食品メーカーInstagram運用支援実績
10万フォロワーを獲得した生活協同組合コープさっぽろ様の事例
弊社のお問い合わせ頂き0からアカウントの運用支援を行なった事例です。
現在フォロワー数は10万人を越え、日本全国の生活協同組合コープのInstagramアカウントの中でもトップクラスのフォロワー数を誇ります。
市場環境の分析、競合の分析、情報発信における独自の強みなどを鑑みてかなりポジショニングを意識したことが功を奏しました。
やはり目的から逆算しターゲットを明確に決める、ターゲットがなぜこのアカウントをフォローしてくれるのか=コンセプトやInstagram市場の中でどういうポジショニングを取るのかが重要だと再確認しました。
アカウントはこちら https://www.instagram.com/chocotto__kurashi/
◎食品業界の運用実績があるからできる、商品に合った“売れる投稿設計”を提供しています。
まとめ|食品メーカーがInstagram運用を開始・本格化するなら、今が“まさにチャンス”です
近年、食品メーカーの多くが「Instagram=購買につなげるチャネル」として本格的に力を入れ始めています。
特に20〜40代の主婦層を中心に、日々の献立・商品選びをInstagramで行う習慣が定着し、
企業にとっても「認知」→「共感」→「購入」までをつなげる導線づくりが必須になっています。
一方で、
・投稿はしているけれど売上に結びつかない
・世界観はあるが、プロフィールやリンクなど導線が弱い
・社内リソース不足で、運用が続かない・疲弊している
といった“上手くいかないパターン”も多く見られます。
Instagramを、ただのSNSではなく“売れる販促チャネル”として機能させるには、プロによる戦略設計と導線づくりが不可欠です。
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弊社では、食品メーカー様向けにInstagram運用の戦略設計から実行まで一貫支援しています。
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