株式会社OTONA代表取締役大平友明。
「経歴等」2016年Fringe81株式会社(現:Unipos株式会社:6550)入社。入社2年目より広告代理事業西日本支社立ち上げに従事。支社の子会社化に伴いFringeWest(株)取締役に就任。その後代表取締役に就任。2020年Fringe81株式会社を退社。2021年株式会社OTONAを創業。前職在職中に立ち上げた旅行Instagramメディア「オトナ旅」は26万フォロワーまで成長。コープさっぽろ様、Lixil様、シーガル様など様々な企業のInstagramアカウント支援を行う。現在株式会社OTONAが関わったInstagramアカウントの合計フォロワーは47万人を越える。高知、長野、島根、滋賀などの自治体にてSNSマーケティングに関する講演実績も多数。
はじめに
この記事では中小企業が20代の求職者をインスタで採用するための方法を書いてますのでご理解ください。
Instagramは元々ビジュアルコンテンツを中心としたSNSとして知られており、その特性を活かしてBtoCの集客領域で多くの企業はInstagramを活用してきました。
それはターゲットユーザーの多くがインスタを日常的に使っているからです。
弊社は従業員数10名以下の零細企業、採用したいターゲットはいわゆるZ世代の人たちです。
Z世代は全ての情報収集の起点がInstagramを言って良いほどインスタを活用する世代です。
であれば、採用にインスタを活用しない理由がない。そこで弊社はInstagramを活用して採用していこうと決めました。
結果的に2ヶ月で40エントリーを実現できました。
どのようにInstagramを活用することで、多くの人にエントリーしてもらえるのかその手法を詳しく解説していきます。
ぜひ最後までお読みください。
まずは弊社の成功事例について紹介します。
インスタを活用して2ヶ月で40エントリーを実現した自社事例
(こちら使用したengageの管理画面です。人のイラストが応募数です)
結果的に40以上のエントリーをして頂き2名は採用確定、もう1人は相談中という状況です。採用計画自体を越えたので一旦停止中です。
中小企業に属する弊社がInstagram採用を始める前に感じていた課題は以下の通りでした。
・人材紹介エージェントに頼むと紹介手数料が高いので、なるべく直接採用がしたい
・求人サイト掲載も候補に上がったが、大手企業の並んで比較されると選ばれないのではないか?
・ターゲットのZ世代は文章での説明が主となる求人サイトだけでは企業理解してくれないのではないか?
そこで選んだのがInstagramを活用した採用でした。
結果的に人材採用の相場で考えると120万円以上は少なくともコスト削減出来ました。弊社に受け入れのキャパがあればさらなる投資対効果になったと思います。
何より採用インスタアカウントは作っておけば、追加で採用したい時に再開するだけなので資産的意味合いとしても効率が良いと思っています。
弊社岡山県にある企業なのでリモート勤務も選択肢としてありますが、岡山県内在住の方をターゲットにしました。年齢は20歳〜26歳くらいまでの方。
実際のエントリーまでの流れは下記です。
従来はコンテンツ、広告、イベントで企業を知り、採用ページを見てもらうという流れです。
そこで私たちはこう考えました。
「認知度もましてや興味もない、地方の零細企業である自社の文章だけダラダラ書いた採用ページなんて誰も見てくれない」
そこでターゲット世代に合わせる形でターゲットが企業選びに必要な情報をビジュアルで超分かりやすいコンテンツに落とし込みました。
↓のようなイメージです。(他にもコンテンツはありますし、2枚目以降もこだわり詰め込んでます)
弊社が40エントリー確保できた理由はインスタアカウントを見るだけで会社を全く知らない人が概要を理解し、興味を持ち、モチベーションを引き上げることが出来る状態を作れたことです。
なぜ中小企業は採用活動でインスタを使うべきなのか
そもそも採用戦略=自社が選ばれる理由作りだと定義しています。
つまりどこで競合他社と差別化するかが重要なのです。
基本的に平均年収、事業内容、社風などはすぐに変えられない土台です。
そうなるとどこで差別化するかといえば「どこでどのような発信をするか」情報発信の部分です。
東京のITベンチャー企業でも社長自ら新卒採用イベントに登壇しているのもその一部です。
先ほども書きましたがナビサイトやエージェントからの紹介、イベントなど従来の方法で大手企業と並べられた時に勝てるでしょうか。
ナビサイトで大手企業と自分の会社が並んでいるところ想像してみました。
弊社ではほぼ確実に負けると判断して、他企業がやっていない手法、Instagramを活用した採用戦略を選びました。
中小企業こそ情報発信の部分で差別化することが重要なのです。
中小企業のほとんどがやってしまうインスタ採用の間違い5選
「いやいや、うちの会社も採用でインスタ使ってるけど上手くいってないよ」
Instagramは無料なので、多くの企業はまず自分たちで運用を始めます。
しかし多くの企業が成果に繋がっていないのが実情です。
なぜかというと↓を無意識でやってしまうから。
- ターゲットが決まってないのにとりあえず投稿
- 事業内容、会社概要など求職者が自社のことを理解していると勘違いした投稿
- イベント情報の発信など投稿しているコンテンツに意図がない (自社に興味がない人はイベント投稿など求めてない)
- 導線が整理されていない
- 「弊社は社員と地域に優しい会社です!」など何の会社か分からないプロフィール
まとめると「マーケティング目線がなく、主観で自分たちの発信したい情報を投稿してしまっている」これです。
例えば「弊社の特徴は社員を大事にしていることです!」
この文章を読んだ人の感想はこうです「で何がすごいの?他の企業も同じこと言ってる」
残念ながら企業側の意図通り伝わってないはずです。
弊社ではこう考えています。
「現在は圧倒的に求職者優位の時代、求職者を選ぶ立場に居られるのは大手企業だけ、弊社は求職者の選択肢にどうにか候補に入れてもらう立場である」
↑の前提に立ち、マーケティング目線を組み合わせないと中小企業がインスタを活用して採用で成果を出すことは出来ません。
中小企業の採用におけるインスタ運用はマイナスになる可能性もある
SNSにおいては地方に居るか、東京に居るかで楽しめるコンテンツが違うといったことはありません。
つまり消費者、求職者側のコンテンツに対する基準は無意識のうちに都心と大差ない高いレベルです。
求職者からすると企業側の発信は「デザインも良くて、中身も分かりやすい」これが当たり前なのです。
逆をいえば「デザインの質も低くて、中身も分かりにくい」こうなると「この会社大丈夫か、、?」思われてしまうんです。
特にBtoB企業は事業内容が複雑なことも多いので、まずイメージで判断されるケースが多いので要注意です。
採用アカウントを見て微妙だと判断してエントリーしなかった求職者と企業側は接点を持つことができないので、自社の採用インスタアカウントがマイナスの影響を与えていることに気づけないことも恐ろしい部分です。
「なんかエントリー数最近減ってない?」こうなるのではないでしょうか。
中小企業がインスタ採用を成功させるためのまとめ
集客、マーケティングの手法は時代に合わせてどんどん変化してます。
雑誌→合同説明会などイベント・Web求人→ダイレクトリクルーティング・オンライン説明会といったように。
重要なことはこの流れは消費者、求職者の可処分時間の移動に合わせていると変わっているということです。
そして流れが逆になるということはあり得ないことです。
来年になって雑誌がまた大量に売れ出すなんてことはないはずです。
SNSでの情報発信の流れが止まることも考えにくく、もっと加速するはずです。
企業サイドは新しい手法をどんどん取り入れないと置いていかれます。
「周りがやってるからやろうか」では差別化にはなりません。大手企業の場合は別ですが。
ぜひ多くの企業が当たり前に取り組む採用手法になる前にInstagramを活用した採用に取り組んで頂けたらと思います。
最後におしらせ
皆さまにとって役立つInstagram採用のノウハウ資料作成を進めておりましたが、業種・ターゲットによってコンテンツ軸や運用方針が異なることが分かってきました。
そこで試験的にInstagramを活用した採用に関してオンラインにて無料相談を実施致します。
この記事内では記載し切れてないノウハウや思考法もお伝え致します。
弊社としても様々な業種の採用課題やノウハウを伺えれば自社の採用効率化に役立つと考えておりますので、お気軽に情報交換出来れば幸いです。
ご希望の方は下記よりご応募ください。対象となる企業様に2営業日以内に連絡致します。