最近ホテル・旅行業界で重要なマーケティングツールとされているのがインスタです。

むしろインスタアカウントの運営をしていないホテル・旅館はないのでは?というくらいインスタの運用が当たり前になっています。

しかし多くのホテル・旅館はインスタによる集客で成果を出せていないのが現状なのです。

私たちは26万人以上の旅行好きがフォローするオトナ旅というインスタアカウントを運営しております。

弊社代表は観光✖︎インスタ運用のプロとして高知、佐賀、長野、滋賀など様々な地域でセミナーに登壇しております。

そういった経緯もあり今まで累計400施設以上のホテル・旅館の方とお話をしてきました。

「なぜインスタ運用しているのに集客に繋がらないのでしょうか?」

本記事では弊社が頻繁に頂くこの疑問を解消します。

インスタを本当の意味で運用出来ているホテル・旅館の方は「やっぱりSNSって影響力ありますね」と仰っています。

弊社の独自調査では75%のユーザーが泊まってみたいホテル・旅館のインスタを事前に見るそうです。

これはオトナ旅のフォロワーのうち1,500人にアンケート調査をした際の結果です。

オトナ旅のフォロワーは9割が25歳以上という大人向けのメディアです。

それでも75%のユーザーが事前に見ているというデータから、ホテル・旅館にとって重要なチャネルだということが出来ます。

集客に繋がるかどうか。という論点でいうと結論「正しく運営されていたら集客に繋がる」です。

つまりお客様は「このホテルに泊まって大丈夫なの?どんな体験ができるの?」とチェックしにきているのです。

弊社は多くのホテル・旅館のインスタを見てきました。

自分たちの発信したい情報をただ発信しているだけになっているだけなのが最も多く見られるケースです。

もちろんインスタ運用専門の担当者がいる訳ではなく、業務の一部だからそこまでリソースをかけられないという現実も分かります。

しかしお客様からするとホテルサイドの状況は見えないものです。

お客様の目線に立たずに投稿され続けているコンテンツはむしろマイナスの印象を与える可能性すらあります。

結論ターゲットとするお客様の求めている情報を発信することが最も重要です。

現代の旅行パターンは本当に様々です。一人旅、カップル、友人、ファミリー、夫婦。

それぞれニーズが異なるので一概には言うことが出来ません。

しかし全てのお客様に共通しているのは「良い宿泊体験がしたい」ということです。

つまり宿泊客の不安・疑問を解消し適度な範囲で期待値を上げることが重要です。

最近はインスタの検索機能を使ってホテル・旅館の情報を探す人が増えています。

そんな時代だからこそインスタアカウントのプロフィールは重要度が高まっています。

既に自分達のホテル・旅館に宿泊したことがある人に向けて発信するのであれば、プロフィールについてそれほど考える必要はありません。

しかし全くあなたの施設について知らない人にも見てもらい、フォローして欲しいなら話は別です。

インスタでホテル・旅館情報を探している人は画像や動画を1つ見て「なんとなく良い」と感じてプロフィールを見に来てくれます。

せっかくならあなたのホテル・旅館を知らない人が見てもフォローしたくなるプロフィールにしましょう。

プロフィールで興味を持ってくれてフォロー、そしていつの日か実際に訪れてくれます。

プロフィールが修正出来たら次はハイライトについても考えてみましょう。

今まで様々な宿泊施設のインスタを見てきましたが、ハイライトがきちんと整備されている施設は本当に少ないです。

よく見かけるのはイベント・告知・カフェ・求人のような内容。

ハイライトの設計をされているのは素晴らしいですが、その情報をお客様が本当に求めているのか確認してみてください。

多くのホテル・旅館のハイライトは自分たちが発信したい情報をそのまま発信しているケースがほとんどです。

インスタを集客用に活用したいのであればお客様が求めている情報をハイライトにも掲載するようにしましょう。

プロフィール、ハイライトが改善されました。続いてやるべきはピン留めすべきコンテンツについてです。

そもそもピン留め=プロフィールへの固定機能を使っていないホテル・旅館の方も多いのではないでしょうか。

あなたのホテル・旅館について何も知らないお客様に見てもらう場合を考えてみましょう。

お客様が見たい情報ではなく、自分たちが伝えたい情報が先に目に留まってしまってないでしょうか。

まず新規のお客様が見たいであろう情報を1番初めに見てもらうためにコンテンツのピン留め機能を使いましょう。

ホテル・旅館のおすすめポイント、お客様からの口コミ、そういった情報をまず見てもらえるとお客様の宿泊意欲を引き上げられるのではないでしょうか。

では実際にはどんな投稿をすべきなのかについて書いていきます。

まずインスタのコンテンツの配信面について解説します。

弊社では大きく分けて画像投稿、リール動画投稿、ストーリー投稿の3つに分けて考えることが多いです。

理由としてはそれぞれ役割が違うからです。

画像投稿は具体的な機能や細部のこだわりを伝えるのに向いてます。

リール動画投稿は雰囲気を伝えるのに向いています。

ストーリー投稿は投稿後24時間で消えるのでリアルタイムな情報を届けるのに向いています。

この特性から考えると画像投稿においては入口、客室、施設の強み、食事、温泉などの基本となる情報を発信しましょう。

リール動画については雰囲気を伝えるために活用しましょう。例えばホテル・旅館で一泊二日どのような体験が出来るのか伝えられるとお客様のモチベーションも上がるのではないでしょうか。

ストーリー投稿は新鮮な情報を発信することが重要です。作り込んだ画像などを投稿するのではなく担当の方のヒトを感じてもらうことで心理的な距離を近づけることができます。

ホテル・旅館はOTA経由ではなく自社サイト経由の予約比率を高める為にインスタを運用されています。

しかしインスタのプロフィールにリンク設定しているだけで終わってしまっている企業がほとんどです。

基本的に多くのお客様は施設のインスタは見るけど結局よく使うOTAで予約するケースが多いです。

弊社の調査では実に75%のユーザーが宿泊するホテル・旅館のインスタを事前に確認すると答えています。

つまりもうすぐそこまで直接予約のチャンスは来ているのです。

例えばインスタ経由の予約であれば特典を付けたり、ピン留めコンテンツに予約までの導線を記載したり、そもそもなぜお得か解説したり。

やれることはまだまだあるのが事実です。

ぜひユーザー目線に立って取り組んでみてください。

まとめ

ホテル・旅館業界では、Instagramが集客ツールとして欠かせない存在となっています。しかし、多くの施設が効果的な運用ができておらず、成果を出せていません。私たちの「オトナ旅」アカウントは26万人以上の旅行好きフォロワーを持ち、弊社代表は観光とインスタ運用の専門家として高知、佐賀、長野、滋賀など多くの地域でセミナーに登壇してきました。この経験から、400施設以上のホテル・旅館と対話し、多くの共通点を見つけました。

まず、インスタが集客に繋がるかどうかについては、「正しく運営されていれば集客に繋がる」という結論です。具体的には、75%のユーザーが宿泊先を決める前にインスタを確認するというデータがあります。ただし、更新するだけの運用では効果がなく、ターゲットの求める情報を発信することが不可欠です。

効果的な運用のポイントは以下の通りです:

  1. お客様目線のコンテンツ発信:自分たちの伝えたいことではなく、宿泊客が知りたい情報を提供する。
  2. プロフィールの最適化:インスタでの検索を意識し、初めて見る人にも魅力的なプロフィールを作成する。
  3. ハイライトの整備:お客様が求める情報を整理し、ハイライトに掲載する。
  4. ピン留め機能の活用:重要な情報を固定し、新規のお客様に見てもらいやすくする。
  5. 多様なコンテンツ企画:画像投稿、リール動画、ストーリー投稿を使い分け、施設の魅力を多角的に伝える。
  6. 予約導線の強化:インスタ経由での予約を促すために、特典や予約リンクを明確にする。

これらのポイントを押さえることで、インスタ運用が集客に直結します。弊社の専門知識と豊富な経験を活かし、貴施設のインスタ運用を支援いたします。

インスタ集客でお困りの方は、ぜひ弊社にお問い合わせください。

鳥居

まずは貴社の戦略&プロジェクトマネジメントについてお聞かせください。最適な改善策をご提示します。

著者情報

大平 友明
TOMOAKI OHIRA 大平 友明 代表取締役

株式会社OTONA代表。2016年にFringe81株式会社(現Unipos株式会社)入社後、西日本支社の立ち上げや子会社FringeWestの取締役、代表取締役を歴任。2020年退社後、2021年に株式会社OTONAを創業。旅行Instagramメディア「オトナ旅」を26万フォロワー規模に成長させ、多数の企業や自治体へのSNSマーケティング支援・講演実績を持つ。関与したInstagramアカウントの合計フォロワーは47万人を超える。