始まりました、株式会社大人がお送りする「地方から考察ラジオ」。今回のテーマは「企業にとってInstagramはホームページの役割になる」というお話です。
SNSマーケティング事業を行う中で、Instagramが企業にとって単なるSNSではなく、ホームページのような役割を果たし始めていると感じています。今回は、消費者行動の変化と企業側の運用という2つの観点からお話しします。
※こちらOTONA公式Podcast地方から考察ラジオの文字起こしとなります。
目次
Instagramは日本で7,000万〜8,000万人が利用する情報インフラ
Instagramの日本国内ユーザー数は、2023年時点の公式発表で6,600万人。最近では7,000万〜8,000万人が利用しているとも言われており、多くの人にとって情報収集のインフラになっています。
服を買う、旅行先を選ぶ、ホテルを探す、行く場所を決める――こうした場面で、最近Googleで検索することが減っていると感じている方も多いのではないでしょうか。ビジュアルで見た方が早い情報は、Instagramの方が便利だと無意識的に感じている方が増えています。
消費者の検索行動は確実に変わっている
旅行者の75%がInstagramで宿泊先をチェック
弊社が運営する旅行メディア「大人旅」(フォロワー約25万人)で、ストーリーズを使ってアンケートを実施しました。
「旅行で宿泊先を予約する前に、その宿のInstagramを事前にチェックしますか?」という質問に対し、約1,500人が回答。結果、75%の方が「チェックしたことがある」と回答しました。
注目すべきは、大人旅のフォロワー層は20代後半〜40代がメインという点です。若年層だけでなく、30〜40代の方でも「このホテル良さそう」と思ったらInstagramで情報を確認し、良さそうだと感じてから楽天トラベルなどのOTAやホテルのホームページで具体的な料金や空室を調べるという流れに変わっています。
就活生の2人に1人以上がSNSで企業を検索
採用の領域でも同様の動きが起きています。No Companyさんが出されていたデータによると、25卒の就活生の2人に1人以上が、企業の情報をSNSで検索したことがあると回答しています。
10年前には存在しなかった行動です。採用専用のホームページを作ることに取り組んでいる企業は多いと思いますが、次のステップとしてSNSで検索してくる求職者への対応が求められるようになっています。
情報を取得する方法は若い方ほど変化しており、実は30〜40代もSNSで普通に検索しているというのが、今の消費者側の大きな変化です。
Google検索の「前」にSNSがある時代
具体的にどういうことか、自身の行動を振り返って考えてみます。
以前は「京都旅行」とGoogleで検索し、「京都のおすすめ旅行先まとめ30選」のような記事を読み、気になった場所をさらにGoogle検索する――という流れでした。Googleの中で情報を知るきっかけがあり、深掘りもGoogle内で完結していたのです。
ところが今は、まずSNSで「京都旅行」とざっくり検索し、出てきた地名やホテルをバイネーム(固有名詞)でGoogle検索するという使い方に変わっています。つまり、自分が知りたい情報が具体的にならないとWebは使わず、ざっくり探す段階ではSNSの方が見やすいのです。
今までGoogleが入り口だったのが、SNSというタッチポイントが手前に1つ増えているというのが実情です。SNSでざっくり検索しているユーザーに適切な情報を提供できなければ、その後Google検索にも来てもらえず、ホームページを作ってもPVが伸びないという事態になりかねません。
若い世代はSNSのクリエイティブの統一感やクオリティで「この企業はイケてるかどうか」を判断します。SNSがあってこそホームページが機能する――そういった変化が今後さらに加速していくでしょう。
なぜ数あるSNSの中でInstagramなのか
SNSにはX、Instagram、YouTube、TikTok、Facebookなど複数のプラットフォームがありますが、企業側が現実的に運用できるかどうかはリソースとノウハウの問題が一番大きいです。
理想はすべてのSNSを運用することですが、よほど余裕のある企業でない限り、すべてを高品質で運用し続けるのは不可能です。
Instagramは画像で情報発信できる唯一のプラットフォーム
画像の更新である程度の情報発信ができるのは、今のところInstagramだけです。更新頻度がそれほど多くなくても「更新していないアカウント」と思われにくい。運用のしやすさという観点では、Instagramにならざるを得ないというのが実情です。
TikTokやYouTubeでは動画を撮り続ける必要があり、演者の確保、編集、テロップ入れ、構成作りなど、1本の投稿にかかるコストがかなり大きくなります。大手企業や急成長中のベンチャー企業なら対応できるかもしれませんが、95%くらいの企業にはそこまでの余裕はないはずです。
Xは投稿頻度の重要性が高い
「Xなら文字だけだからできるのでは?」というご意見もありますが、Xは投稿の質よりも投稿頻度の重要性が高いプラットフォームです。
例えばSHARPさんのXアカウントは有名ですが、1日5〜10本ペースで投稿されています。普通の企業が1日10投稿もXに投稿するのはなかなか現実的ではありません。
購買にもつながるInstagram
テテマーチさんのデータによると、10万円以上の商品を購入する人の58%がInstagramを参考にしたことがあるとされています。検索プラットフォームとしてもしっかり使われており、企業側としても堅実的に運用できるのがInstagramの強みです。
まとめ
企業にとってInstagramがホームページの役割になるという話を、2つの観点から整理します。
- 消費者の検索行動が変化:Google検索の前にSNSで情報収集する流れが定着しつつある
- 旅行者の75%が宿泊先のInstagramを事前チェック、就活生の2人に1人以上がSNSで企業情報を検索
- SNSがあってこそホームページが機能する時代になりつつある
- 企業が現実的に運用できるSNSは、リソース・ノウハウの観点からInstagramが最適
- 画像で情報発信でき、更新頻度が低くても運用できる唯一のプラットフォーム
- 今後、企業のInstagram運用はさらに増え、SNS検索の利便性も向上していく
SNSでの情報発信は、ホームページへの流入にも直結する重要な入り口です。まだInstagram運用に取り組んでいない企業さんは、まずはアカウントを立ち上げて、ターゲットに合った情報発信を始めてみることをおすすめします。
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