本記事ではこれからInstagram採用を始める方に向けて、取り組むメリット、取り組む上で躓いてしまうポイントについて紹介します。
弊社も20代〜30代前半の方を採用する必要があり、Instagram採用に取り組みました。
結果的に2ヶ月間で52件の面接希望を頂き、実際に3名の採用に成功しました。
弊社のInstagram採用事例はこちらの記事で紹介しています。
→【自社事例有り】地方の中小企業がInstagramを活用して2ヶ月で40エントリーを実現した採用戦略を公開
単にInstagramを開設して、情報発信をするだけで成功するかと言われるとそういう訳ではありません。
本記事では弊社が意識したポイントについて分かりやすく解説します。
目次
そもそもInstagram採用とは?
Instagram採用とは、Instagramにて画像や動画コンテンツを通じて、企業が潜在的な求職者に自社の文化や働き方を発信し興味を引き上げる手段の1つです。
SNSでの採用という視点でみるとInstagramの他にも「Youtube・Tiktok・X」など様々な媒体があります。
中でも「Instagram」は、2024年度の新入社員を対象にした就職活動に関するアンケート調査で、情報収集のために利用したSNSの首位を獲得しています。(マーキュリー調べ:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000120.000098241.html)
そして株式会社No Companyの調べによると25卒の新卒就活生の約6割が企業の情報をSNSで検索しているそうです。(株式会社No Company調べ https://www.no-company.co.jp/news/240723-release-research)
若手の採用手法における新たな常識となっているInstagram採用について紹介します。
早速Instagramで採用を行う5つのメリットについて紹介します。
Instagram採用のメリット5つ

Instagramを活用した採用活動のメリットとして以下の5つを紹介します。
1.若年層や転職潜在層へのリーチが可能
Instagramは若年層の利用率が高く、最も利用者の多い20代では利用率は8割ともいわれています。
またInstagramの広告機能を利用すれば、興味・関心、年齢、居住地など、より細かいターゲットへのアプローチが可能です。
弊社ではInstagramアカウントを運用し、広告も上手く活用することで成果を出してきました。
2.企業の魅力を視覚的に発信
人間は約90%の情報を視覚を通じて受け取るといわれています。
写真や動画で職場の雰囲気を直感的に訴えることで、文字だけの情報以上に短時間で理解を促すことができます。
Z世代は初めての携帯がスマホという人がほとんどなので、大前提、画像や動画での情報収集を好む傾向にあると考えています。
3.リアルタイムなやり取りによるエンゲージメントの向上
投稿を通じて直接コミュニケーションが取れるため、求職者が企業に親近感を抱きやすいというメリットがあります。
加えて情報の鮮度も現在のマーケティングにおいて重要なポイントです。
また企業側も求職者の反応をリアルタイムで確認でき、投稿の効果を即座に把握して次のアクションに活かすことが可能です。
こちらに関しては会社によってそれぞれ対応のルールを決めることをおすすめしています。
4.ブランド認知の強化とミスマッチの防止
分かりやすい魅力的な投稿により企業の概要、働く様子、メンバー紹介、価値観やミッションを発信することで、ブランドの認知度を自然に高めることができます。
また同時に企業のリアルを伝えることで求職者の企業理解を深め、採用のミスマッチの防止にもつながります。
やはり文章だけでその企業の魅力を伝え切るのは難しいので画像・動画は必須です。
5.採用コストの削減
媒体やプランにもよりますが、求人サイトや求人広告へ出稿する場合には数十万円から数百万円の費用がかかります。
一方Instagram採用であれば、コストを抑えつつ多くのリーチを獲得することが可能です。
弊社の場合、面接希望者1人あたりの目標単価の1/3の費用になりました。Instagram採用のポテンシャルを感じた瞬間です。
Instagram採用のデメリットは?
一方でInstagram採用にはいくつかのデメリットもあります。
1.従来のやり方では更新の継続が必須
効果的なビジュアルコンテンツの作成と投稿には、時間とリソースを要します。ま
たリアルタイムでの投稿、コメントや質問などへの反応が遅れると効果が減少する場合もあります。
とはいえ弊社もリソースをかけ続けるのは難易度が高かったので、週2回投稿し続けるといったような従来の方法と異なったやり方で実行しました。
2.ノウハウがないとInstagram採用は成果が出ない
よくある企業の失敗は複数の目的を1つのInstagramアカウントで叶えようとするパターンです。
集客も認知も採用も!となってしまい結果的に情報がバラついてしまい成果がでないケースです。
これも言ってみればノウハウ不足の1つです。
3.画像や動画だけでは意図通りに伝わらない
単に画像や動画で社内の雰囲気だけを投稿しても実は何も伝わらないのです。
見る側の視点に立つと何を見れば良いのか分からないことが原因の1つです。
画像に文字を入れたりある程度意図を伝えることは必須です。
失敗するInstagram採用…成功しない6つの理由

以上のメリット、デメリットを踏まえて運用を行っても、なぜかInstagramでの採用がうまくいかない…。そんな時は以下のポイントを見直しましょう。
1.採用専用のInstagramアカウントを作っていない
企業の一般アカウント、広報用アカウントで採用活動を行うと、求職者にとって欲しい情報と求職者にとって興味のない投稿が混ざってしまい結局何も伝わらなくなってしまいます。
多くの企業がこのパターンで失敗しています。
2. ターゲットが定まっていない
どんな人に見て欲しいのか。どんな人にエントリーして欲しいのか。
その対象となる求職者層に合わせたコンテンツを作らなければ、関心の薄いユーザーに向けた投稿ばかりになり、採用効果が低下します。
エントリー前の人向け、面接通過者、それぞれ求めている情報が異なるのもポイントです。
3.デザインや文章、情報のクオリティが低い
Instagram上での情報量はどんどん増えており、もはや投稿を見る側の時間が足りない状況です。
その結果何が起きているかご存知でしょうか。
それはコンテンツの高品質化です。そのためクリエイターは競うように高い品質のコンテンツを作るようになっています。
消費者の目もどんどん肥えているので、企業側もその基準に合わせた投稿をする必要があるのです。
4.伝えたいことだけ発信してしまう
一方的な発信は興味を引きにくく、エンゲージメントの低下につながります。
まずは企業として発信したい情報と求職者が欲しい情報は異なる、という前提に立つことが重要です。
もう少し細かく説明すると、以下のように求職者の状況によって欲しい情報は異なる、ということです。
①まだエントリーしておらず会社名は聞いたことがある。エントリーするか迷う…
②次が最終面接!内定が欲しい!
ターゲットの話と紐付きますが、①と②のどちらの人に見てほしいかで発信すべき情報は大きく異なります。
ターゲットの状況を想像、リサーチして投稿コンテンツを作成するのが重要です。
5.自社の魅力を上手く言語化できていない
魅力が具体的に伝わらないと、求職者は自社で働くイメージを持ちにくく、他企業と比較して選ばれにくくなります。
よく見るのが「業界トップシェア」「売上〜〜億円」「業界のトップランナー」など抽象度の高い表現を多用しているケース。
こういった情報は業界に詳しい人が見ると理解できますが、業界未経験、ましてや新卒採用の場合は理解できません。
もっと分かりやすく、例え話は相対的な表現を用いることで伝わるコンテンツになります。
6.プロフィール文章が分かりづらい
企業概要や求職者が期待できることをプロフィールに明確に記載しないと、求職者はページに興味を持たず離脱しやすくなります。
Instagram採用のアカウント事例5つ
では実際に、Instagramでどんな投稿をすればいいのでしょうか?
参考にInstagram採用に成功している企業を5つ紹介します。
1.三井住友カード株式会社
https://www.instagram.com/smcc_recruit
内定者や社員の紹介を通じて、職場で働く人々の様子や企業文化を具体的に伝えています。
求職者にとって「一緒に働く先輩」を想像しやすくなっているのが特徴です。
2.あいホーム
https://www.instagram.com/aihome_youkoso
宮城県の工務店あいホームでは、コロナ禍にInstagramでオンライン説明会を開催した実績があります。
企業の魅力を写真やライブ形式で効果的に伝えているようです。
3.Zenken株式会社
https://www.instagram.com/zenken.saiyou
メンバーインタビューを中心とした中の人が分かりやすいコンテンツ設計になっています。
特に入社するか迷っている求職者にとっては背中を押してくれる内容になっているようです。
4.三菱商事株式会社
https://www.instagram.com/mitsubishicorp_recruit
定期的な社員のインタビューやプロジェクト紹介を通じて、求職者が具体的な業務内容をイメージできる内容が発信されています。
選考スケジュールについても詳しく紹介されており、意向度が高い求職者にとって参考になるアカウントなのではないでしょうか。
5.デロイト トーマツ コンサルティング
https://www.instagram.com/deloittejp_consulting_career
働くメンバー紹介、インタビューを中心として就活で使えるノウハウの発信等を行っているようです。
コンサルティングという中々理解が難しい業界だからこそ働く人の声、雰囲気を理解しやすく、業務内容に魅力を感じやすい内容にしていると思われます。
Instagram採用の投稿方法と活用方法

Instagramで採用を行う際の投稿方法は主に3つあります。
1.フィード
ホーム画面に残るため、長期間にわたってアカウントに訪れるユーザーに閲覧される可能性が高まります。
またキャプションを使ってより多くの情報を伝えることができ、ユーザーにしっかりと内容を伝えることができます。
2.リール
動きや音楽を活用し、職場の雰囲気や仕事の内容をわかりやすく伝えることが可能です。
またエンターテイメント性を重視するため拡散されやすく、多くの潜在的な応募者にリーチできます。
フィードや発見タブにも表示されやすいため、長期的に新たなユーザーの目に留まる可能性を高めることができます。
3.ストーリー
24時間で消えるため、最新情報や緊急性の高い内容を迅速に伝えるとともに、ユーザーに親しみやすさをアピールできます。
またアンケートや質問スタンプなどの機能を使えば、双方向コミュニケーションが可能になり、関心やフィードバックを把握しやすくなります。
<その他、DMの活用も!>
求職者との直接的なコミュニケーション手段として、DM(ダイレクトメッセージ)を活用するのもおすすめです。
興味を持った求職者の疑問や関心に対してすぐに応答し、より親しみやすいブランドイメージを伝えることで応募率の向上が期待できるでしょう。
Instagram採用のまとめ
Instagram採用は、今や採用活動の常識となっており、今後もさらにその需要は高まっていくでしょう。
採用成功には、ターゲットの明確化や継続的な運用、フォロワーとの密なコミュニケーションが重要です。
弊社は2024年6月からInstagram採用の取り組みを始めましたが、2ヶ月間で合計52件の面接希望を頂き、国公立大生3名の採用に至りました。
詳細については以下よりサービス資料をダウンロードしてくださいね。






















